着物以外の展開

結城紬をふだんの暮らしの中で使っていただけるように、着物以外にもさまざまな生地を展開しています。用途によって糸使いや仕上がりを変えることで、従来の結城紬にはない新たな表情の生地が生まれています。

• ショール

  　

  肌あたりがよく、軽くて暖かい真綿はショールに最適な素材です。真綿からつくる糸を扱ってきた産地の技術を活かし、素材の良さをひき出したショールを作っています。着物の生地よりも柔らかく仕上げているため、真綿の風合いをより感じることができます。一般的な絹のイメージとは異なる、ふんわりとした絹の心地よさを身近に感じて頂けたら幸いです。

  
• 服地

  　

  広幅用の織機を用いて、洋服の生地を製織しています。着物の生地を織る産地では標準の生地幅が40cm前後と狭いため、そのまま服地として使用することは困難です。そのため織機を導入するだけでなく、工程上の道具も見直し、広幅の製織を実現しました。主にスーツやジャケットのオーダー生地として展開しています。
  

  
• インテリア

  　

  インテリアに用いる生地には、衣服とは異なる強度や防炎の基準、サイズが求められます。そのため糸使いや密度を見直し、他産地とも連携しながら生地を開発しています。セネガル出身のテキスタイルデザイナーであるアイッサ・ディオンのディレクションにより、主にカーテンやクッション、家具の表地として、海外を中心に発表しています。
  Aissa Dione for Okujun　https://aissadioneforokujun.com